ビール、チェイサー、ビール

三度の飯よりビールが好き、ビールは友達、人生の最期はビールで溺死、以上。

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ビールの古代史が思いのほか魅力的だった!

本日はこの世界にどうやってビールが生まれたのか、その起源にせまります。

 

メソポタミア

メソポタミアなんてノスタルジックな言葉、学校の教科書か吉村作治先生の特番でしか耳にしません。

 

ビールの誕生の起源はメソポタミア文明までさかのぼります。紀元前3000年ころシュメール人が残した「モニュマン・ブルー」という粘土でできた記念碑に、最古のビール作りが描かれています。

 

これによると、

大麦を水につける→これを乾燥させ粉にする→バッピルという中がレア上のパンを作る→これを水と混ぜ放置→甕に入れ発酵させる→最古のビール完成!

 

表面に浮かんだ麦芽の表皮を避けるため、ストローで飲酒していたのだそう。ストローでアルコールを飲んだら悪酔いすると教えられてる現代人からしたら、かなり尖がった飲酒法ですね。

 

この太古のビール、労働に対する現物支給として使われていたのだそう。仕事のあとの一杯のうまさは、時を超えても変わらないわけですね。

 

 

バビロニア

シュメールの後に栄えたバビロニアにはなんとビアホールが存在していました。

そして、現存する世界最古のビールに関する法律があのハンムラビ法典に記されています。これがなかなか秀逸↓

 

  • 酒代は麦で受け取ること。銀で受け取ったり、酒を少なく注いだり薄めたりしたら水責め。
  • 尼僧が酒場に飲みに行ったり、経営したりしたら火あぶり。

 

 などなど、ビール作りや居酒屋経営に関する厳格な法律が。

いやー私も居酒屋経営してますが、こんなペナルティー辛すぎる、絶対守ります~って感じ汗。

 

でもこの時代からビアホールだなんて、バビロニアの人たちもワイワイガヤガヤ、クダまいたり、鼻の頭真っ赤にしたへべれけがいらっしゃったんでしょうかね?

 

中国

 

中国では約5000年前にビールを醸造していた痕跡が発見されました。

 

残念ながらレシピが文字として残されていなかったようですが、スタンフォード大学の学生チームが再現に挑戦。今回はペルーやボリビアのチチャの製法に習い、キャッサバを使ったビール作りにチャレンジ。

 

作り方は口の中でキャッサバを噛んで吐き出し、ほかの材料と一緒に煮沸して発酵させるんだそう汗。ユニークというか、ほ~ん、、という感じですね。

 

実際に再現したビールを恐る恐る飲んでみた学生の感想が秀逸でした→「ファンキーなチーズ」のようなにおい!

 

作った本人も味を確かめる気が起きなかったそうですが、体を張った実験に拍手です↓

 

「5000年前の古代のビール」をスタンフォード大学の学生チームが再現 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20170209-stanford-students-recreate-ancient-beer/

 

 

 

エジプト

 

エジプトでは紀元前2000年ころからビール作りが盛んで、ピラミッド内部の壁画や象形文字のレリーフに、パンからのビール作りが描かれています。

 

このころはまだホップは使われておらず、代わりにサフランやウイキョウ、ルピナス等薬草を加えていて、ホームブリューも行われていたようです。

 

エジプトといえばピラミッドですが、このピラミッド建造の労働者には栄養豊富なビールが支給され、「ビールがピラミッドを作った」なんて言葉もあるくらいです。今も昔もビールは労働者の強い味方なんですね。

 

続きはまた別の記事で!