クラフトビールとはなんぞや?
ここ5~6年で完全に市民権を得た感のあるクラフトビール。
知っているようで知らないクラフトビールとは何ぞや?を徹底解説。
キリンタップマルシェリストより
こんな方にオススメ
- ビアパブに連れてった女子に一目置かれたい
- 仕事だけの堅物というレッテルを剥がしたい
- 趣味はボルダリングとクラフトビールと胸を張りたい
アメリカでのクラフトビールの定義
□小規模である
□独立している
□伝統的なビール造りをしている
といってもこの定義をそのまま日本に当てはめても具合がよくありませんね。アメリカでいう小規模は日本で言ったらとんでもない大規模になってしまいますね。
アメリカの場合、年間の生産量が600万バレル=約70万キロℓ!?
350缶で200億缶分に相当、かなり無理げー汗
地ビールブームの果てに。。
1994年、家なき子が大ヒットしたあの頃、酒税法改正によりビール醸造免許取得には年間2000㎘以上醸造できる設備が必要だったところ、年間60㎘以上に緩和されました。翌95年に「地ビールブーム」が到来し、全国各地に小規模醸造所が生まれました。
当時からのビール教の方ならご存じの通り、地ビールの印象といえば「高い・くせ強い・まずい」でした(中には当然、美味しいのもありました)。結局早々にブームは下火、当時のビールに対するイメージからかけ離れ過ぎていたのも、衰退の要因だったのかもしれません。
それから時は流れ2011年、家政婦のミタが視聴率40%超えしたあの頃、地ビールは地獄の底からカムバックします。
地ビールのような一過性のものではなく、地道にビール造りを続けていた小規模ブリュワーがアメリカに端を発したクラフトビールの潮流から刺激を受け、伝統的なビールスタイルに新たなノウハウを合体させ、進化系地ビールを作り出しました。
結局、クラフトビールの定義って何なんだ!
ということで結局のところ、アメリカでのクラフトビールの定義が当てはまるわけではないので、日本独自の定義は、、、ありません!ってことになります。
ただ解釈としては、「クラフト=職人、工芸的」などの言葉が当てはまるように、少量少品種のものをこだわって一途に作り続ける、そんなイメージがしっくりくるんじゃないでしょうか。そして、日本のお国事情に柔軟に対応しながら、きめ細やかに進化していくのがクラフトビールなんじゃないでしょうか。
本当のクラフトビールとは、それぞれの心の中に存在しているのかもしれません。
クラフトビールの市場規模と今後
現在、日本のビール市場全体に占めるクラフトビール市場の割合はわずか1~2%、主業従業合わせて141社。アメリカでは約7500社にも上ります(ホームブリュワー=自家製造も含めるともっと)。今後は日本でも法整備や特区などにより、一般家庭でもオリジナルビールが醸造できるようになるかもしれません。お隣さんとビールをお裾分けしあったり、味を競い合ったりとか、面白過ぎる未来ですね。
設備の増強、資材高騰、宣伝広告、人件費、配送費の高騰など売り上げの上昇に対して、採算面でやや苦戦しているところもあるようですが、先行投資ととらえ、一過性のブームではなく、スタンダードもクラフトも垣根なく根付いていくといいなあと思いました。業界の発展に更なる期待です!